ZERO Private Body Labo
更新日:2023年5月25日
アルコールと少し向き合おう!
ということで今回のテーマはアルコールです🍺
カラダへの影響、実際はどうなのか?
ということを考えていこうと思います!
結論を言うと太るしカラダに良いことはないのですが
飲める人にとってはなかなか切れるものではないですよね。
まあ自分も普通に飲みますし。
体内ではどういう仕組みで処理されているのか?
という部分を押さえて現状よりも上手くお酒と付き合えるようになってもらえればと思います!
先ずは読者にダイエッターが多いはずなので太るのかどうなのか!?ここの影響についてから。
アルコールのカロリーはエンプティカロリーと言われています。
ちなみにエンプティカロリーの定義はカラダの役に立たないスカスカのカロリーをいうみたいです。
お菓子とかもその定義にあたるみたいですよ。
人は体内に『アルコールを貯め込むことが出来ない』ので、アルコールを取り込むとまず優先的にエネルギーとして消費しようとします。
その間に普段行われているはずの代謝が滞るため太りやすくなってしまう訳ですね。
簡潔にいうとそんな感じです。
ここでストロングゼロも太ると言う結論が出てしまいましたがもう少し説明していきますね!
実は三大栄養素以外にもカロリーがありそれがアルコール。
アルコールは1gあたり7kcalになります。
たんぱく質1g=4kca
糖質1g=4kcal
脂質1=9kcal
たんぱく質や糖質よりもカロリーが高いんですね!
例えばストロングゼロは糖質がないのに500ml缶で270kcalあるようで。(計算してみると9%ない気もします。)
代謝出来なかったものは貯蓄です。脂肪行きですね。
アルコールが抜けるまではアルコールはもちろん、血中の糖やコレステロール濃度が上がり各臓器に負担をかけていく事になります。
アルコール性の臓器の病、多いですよね。
ちなみに後述しますがアルコールを代謝する過程でも脂肪合成を促す作業があります。
筋肉は落ちて脂肪はつくので飲酒は体型を崩す作用がかなり強め。
脱水で体重は落ちるかもしれませんが(自分はいつも翌日体重減りがち)そこに目がいかないように注意して下さいね!
さて、ここからはアルコール代謝についてもう少し踏み込み健康への影響を。
やや難しい言葉が入って来ますが分かりやすく説明しているつもりなので最後まで読んでみて下さい!
我々日本人は基本的にはお酒に弱い人種だそうです。(外人さん見てくれていたら情報なくてごめんなさい)
若い時から飲める人が約50%
だんだん慣れて来て飲めるようになった人が約40%
全く受け付けない人が約10%
これらは遺伝で決まっていて、約半数の人がアルコールの分解が苦手だそうです。
これから下記していく内容を簡潔にいうと『苦手な人はあまり飲まないで』
ということなのですが、
まずはこの仕組みを説明しましょう!
アルコールはアルコール脱水素酵素(以下ADH)によりアセトアルデヒドに分解(代謝)
されます。アセトアルデヒドはさらにアセトアルデヒド脱水素酵素(以下ALDH)によって酢
酸に分解され、酢酸はさらに無害な水と二酸化炭素に分解されます。
このADHとALDHが遺伝で決まっていてほぼ変化しないのですが
アルコールを飲んでいるうちにだんだん強くなっていきます!
ここで登場するのがミクロソーム・エタノール酸化系(以下MEOS)という酵素。
アルコールをアセトアルデヒドに分解するのはADHで、最初に飲んだアルコールの7割から9割を分解しますが、量が多くなると助っ人でMEOSが登場してアルコールを分解します。
だんだんお酒が飲めるようになるのは、アルコールをたくさん飲むとこの助っ人酵素の働きが強くなるからです。
しかし、アルコールを分解するのを助けるだけで、毒素であるアセトアルデヒドの分解を助けませんから元々ALDHの働きが弱い人は長時間アセトアルデヒドが体内から抜けずに気分が悪くなったりします。
毒性の強いアセトアルデヒドは発ガン性がかなり強いようで、全く飲酒しない人と比べて毎日2合以上飲む人では元々強い人でも4倍以上。元々強くない人に限っては95倍以上も食道ガンの発症率が高いと愛知県がんセンター研究所の研究で出ているようで。
みなさんですが特にもともと強くない人は特にアルコール依存にならないように注意ですね。
(NAD・NADP)
上記したADHもALDHのお手伝いでNAD・NADPという酵素が活躍します。
活躍後は水素をもらいNADH・NADPHになるのですが、このNAD・NADPは体内で活躍する場所がいっぱいある人気者!
ただでさえも忙しいのにアルコールの処理に使われてしまうと人手不足で代謝が回らなくなってしまいます。
人手不足を解消するためにNADH・NADPHをNAD・NADPに戻す作業が行われるのですがその作業内容が『脂肪の合成』。
つまりお酒を飲むと脂肪がつくよ!
ということです。
アルコールを代謝するのには多量のビタミンが使われます。
図のようにMEOSにもアセトインへの代謝にもビタミンB1が使われ、酢酸を代謝するにもビタミンB1が必要なので『アルコールを飲むとビタミンB1が欠乏する』と言われている理由です!
元々お酒が強くない人はMEOSの活動がより活発になるのでビタミンB1の消費がさらに多くなり欠乏しやすいので注意です。
ちなみにビタミンB1は糖質代謝をするのに必要!
また、酢酸が代謝される過程でピロリン酸と云う物質が生成されるのですが、ピロリン酸はカルシウムを骨から奪う作用があるので
飲酒後は、各種ビタミン以外にカルシウムの摂取も大事です。
アルコールの代謝にナイアシンも使われるので不足します 。
ADHとALDHはナイアシンを材料としてつくられる。
逆に言えば 、ナイアシンを十分に摂取しておけばアルコ ールが分解されやすく 、二日酔いになりにくいということになります 。
「酢酸 」は血中に流れ出して 、主に筋肉に送り込まれます 。
筋肉でエネルギーとして使われ最終的に二酸化炭素と水になり 、完全に分解します 。
まあお酒の強さにはほぼ遺伝がものをいいますが、一応筋肉が多ければ多いほど 、酢酸の処理能力も高いためアルコ ールを分解しやすいということになるのです 。
摂取意欲を上げてもらいたいのでアルコール以外にも効果が色々あるよ!
ということでこれらのビタミンの効果効能をつらつらと。
ビタミンB1(チアミン) 糖質代謝
ビタミンB2(リボフラビン) 脂質代謝
ビタミンB3(ナイアシン) 二日酔い予防・HDLを増やす
ビタミンB5(パントテン酸) 抗ストレス・皮膚の脂質代謝
ビタミンB6(ピリドキシン) アミノ酸の効率活用化・睡眠の質up
ビタミンC(アスコルビン酸) 免疫力up・肌荒れ改善・美白効果・二日酔い予防etc(まだまだある)
結果太るし健康を害するので
飲むなら被害を少なくするためにビタミン補給をマメにしましょう!
という事ということです。
飲み過ぎには十分お気をつけて。
実は胃にもADHは存在していて、適量なら肝臓への負担も少ないのですが空腹時は
胃を通過する速度がはやいので肝臓に負担が増えるのでそれも意識するといいですよ!