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ZERO Private Body Labo

膵臓

更新日:2024年1月9日

要点

膵臓の主な役割は内分泌と外分泌の機能があること。

内分泌では血糖値の調整を担っていて、健康以外にもボディメイクやダイエットの理論にも深い関係性があります。

特に生活習慣病で多い糖尿病への理解をする為にも機能をしっかり押さえておくこと。

外分泌では十二指腸での消化に大きく関わります。

 

膵臓の構造

長さ約15cm

重さ約70g
主膵管は総胆管と膵頭部で合流して大十二指腸乳頭へ
副膵管は小十二指腸乳頭へ
オッディ括約筋が膵液と胆汁の分泌を調節している。

外分泌機能

外分泌機能には胃酸から十二指腸を守る働きや、三大栄養素の消化酵素分泌などの
機能があり、特に脂質の消化では胆汁との繋がりがポイント。

S細胞 / セクレチン

※胃から送られてくるものは胃酸まみれで強酸性なので傷めないようにアルカリ性の液が分泌される。
胃酸まみれの強酸性の刺激によって十二指腸の粘膜にある細胞からセクレチンが分泌。
セクレチンは血液を介して膵臓内の導管細胞に作用してアルカリ性の膵液を送り出し十二指腸で中和させる。

I細胞 / コレシストキニン

※脂質が十二指腸に入ってくると、ミセル化しないと消化吸収出来ないので

脂質の多いものが十二指腸に入ってくると小腸の粘膜にある”I細胞からコレシストキニンが分泌。

コレシストキニンは血液を介して腺房細胞に運ばれる。

それをスイッチに消化酵素を含む膵液が分泌されて膵管を通って十二指腸乳頭から小腸内へと放出。

胆嚢を収縮させる役割とオッディ括約筋を弛緩させる働きがある。

消化酵素

膵アミラーゼ / (糖質の消化)

デンプンをマルトースまで分解

トリプシノゲンとキモトリプシノゲン / (たんぱく質の消化)

十二指腸に入ってから活性型の

トリプシンとキモトリプシンになる

膵臓内で活性化すると膵臓の組織が自己消化してしまう(これが急性膵炎)

ポリペプチドをオリゴペプチドまで分解

膵リパーゼ / (脂質の消化)

トリグリセリドをモノグリセリドにまで分解

最後に小腸にある微絨毛によってさらに細かく分解されて吸収される。

 

内分泌機能

内分泌機能では膵臓のランゲルハンス島という部位にあるα細胞(グルカゴン)β細胞(インスリン)δ細胞(ソマトスタチン)からホルモンが産生されて血糖値を調節する役割を担っている。

インスリンは同化作用(アナボリック)グルカゴンは異化作用(カタボリック)について理解すること。

 

ランゲルハンス島 / (内分泌を出す細胞の基地)

膵臓内に約100万個存在

膵頭部より膵尾部に多く存在する。

腺房細胞の真ん中に存在する

割合としてはα細胞が20%、β細胞が60-75%を占める。

インスリン

血糖値が高くなった際に分泌されて、グルコース(ブドウ糖)を

筋肉・肝臓・脂肪組織に送り込み血糖値を下げる働き。

インスリンは血糖値を下げることの出来る唯一のホルモンで、このインスリンを上手く分泌できない病気が糖尿病。

〜ポイント〜

インスリンが分泌される時に血糖意外にもアミノ酸など栄養が送り込まれる。

筋グリコーゲンが枯渇している状態であれば優先的に筋肉に栄養が送り込まれるので、糖質を摂取したい時はタイミングをトレーニング後に持ってこれば、脂肪が付かずに筋肉が付くということになる。

逆に何もしておらず筋グリコーゲンが足りている状態で糖質を摂取すると、優先的に脂肪に栄養が送られることになるので注意。

グルカゴン

血糖値が下ってくると分泌されて、

筋肉・肝臓・脂肪組織を分解して血糖を作り、血糖値を上げる作用がある。

インスリンは唯一の血糖値を下げるホルモンだったが、

血糖値を上げるホルモンはグルカゴンの他にもカテコールアミンやコルチゾールがある。

肝臓がそれを元に血糖を作り、全身に流す。 これを糖新生と呼びます。

〜ポイント〜

カタボリックはこの状態のことで、空腹状態が続くと分泌が増えるので痩せるが筋肉も落ちやすい。

筋合成が高い状態(トレーニング+高たんぱく)であることによって筋肉の分解を抑えながらダイエットができる。

食べないだけのダイエットをすると筋肉もなくなって代謝が落ち後で余計に太りやすくなるので注意。

ソマトスタチン

インスリンやグルカゴンの分泌を抑制する働き。
血糖値が下がりすぎたり上がりすぎたりしないようにインスリンやグルカゴンにブレーキをかけてくれている。

 

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